「アイの話聞いて、夜の世界から昼の世界に戻ってくれたら、アイがこの世に生きたって、意味があったってことになるよね」
手を握りしめると、アイは言った。
水谷修さん(夜回り先生)
「『先生、講演やるよね、これからも』『やるよ』『だったら全ての講演で、特に私の後輩の10代の中高生の女の子たちの講演で必ずアイのこと話してくれないかな。アイって馬鹿な子がいて、親の一言でふてくされ、派手な格好、派手な化粧で夜の世界に入り、騙され、汚され、体売らされ、HIVにされ、エイズで悶え苦しんで死んでったって』」
水谷修さん(夜回り先生)
「『もしもね、先生、アイの話聞いてたった1人の子でも、夜の世界から昼の世界に戻ってくれたら、アイがこの世に生きたって、意味があったってことになるよね。もしもね、先生、アイの話聞いてたった1人の子でも、昼の世界から夜の世界行かない子が出たら、きっとあの世行って神様、アイちゃんよくやったねって褒めてくれるよね』」
アイと約束をした。







