2025年5月北九州市小倉北区で、息子を包丁で切りつけて死亡させたとされる男の初公判が27日に開かれ、男は起訴内容の一部を否認しました。

起訴状などによりますと、北九州市小倉北区の無職、河野博行被告(58)は2025年5月、自宅アパートで息子の成吾さん(当時30)を包丁で切りつけて死亡させたとされています。
捜査関係者などによりますと、成吾さんがアパートを訪れ、河野被告の生活態度をとがめたところ、もみ合いになったということです。

27日、裁判員裁判の初公判が開かれ、河野被告は「もみ合いの最中に息子がいきなり離れた。息子は出血していたが、どんな状況で傷つけたか分かりません」などと述べ、起訴内容の一部を否認しました。
このあと検察側は、「犯行に至る経緯に酌量の余地はなく、殺傷能力が高い凶器を使った危険な犯行」などと主張。
一方、弁護側は「けがをさせようと思って切りつけたわけではない」と主張しました。
裁判は10月30日に結審し、判決は11月7日に言い渡されます。







