太陽光パネルに特化した消火剤

太陽光パネルが設置された建物火災にどう対応するのか。

北九州市立大学で今進められているのが、太陽光パネルの火災に特化した消火剤の開発です。

それがこちら、黒くて小さい泡がブクブクと立っています。

一体どういう効果が期待できるものなのか、

発電している太陽光パネルに泡をかけていくと・・・

北九州市立大学 環境生命工学科 河野智謙 教授
「発電止まりましたね、なので遮光率なんですよ。この色素を含んだ消火剤の泡ですときれいに遮光効果が出て発電が止まる。漏電の心配が無いという消火方法になります」

かぎはドロドロとした”泡”

河野智謙教授です。

河野教授が開発した黒い液体。振ると極め細やかな黒い泡が出来ます。

泡はドロドロしていて、形を保ったまま長い時間、太陽光パネルの上にとどまることができます。

そして、何層にも重なった黒い泡が太陽光を遮断するというものなのです。

もともと20年にわたり、環境に優しい消火剤の開発に取り組んでいた河野教授。

2024年、太陽光パネル関連の国際会議に参加した際、特化した消火剤がないという事実を知りました。

北九州市立大学 環境生命工学科 河野智謙 教授
「持続可能なエネルギーを利用するためにはどうしても安全対策を万全にしなきゃいけない。そういう時代背景もあって、今回新しい技術開発につながりました」