議員の質問に答えない議会「前向きな内容じゃないので」

この和解について大任町議会では・・・

大任町議会 宮地篤 議員
「永原町長は武田良太氏の秘書または第三者への情報漏えいについて繰り返し否定してきましたが、先日の裁判ではなぜ和解することになったんでしょうか」

宮地議員はこの質問を、もともと議員が行政をチェックし提言などを行う「一般質問」で取り上げようとしていました。
ところが議長から認められなかったため、町長の報告に合わせて質問しました。

大任町議会 宮地篤 議員
「情報公開請求をしたことに対して、町長ともう一人の担当者しか知らない。聞き取り調査をしました、もう一人の人に。そうしたら全く相手も知らないしと言う回答を得たので…」

大任町の担当課長
「議長よろしいですか。大任町だけに限定するのはなぜなんですか。和解条項には大任町と書いているんですか」
質問を途中で遮って発言したのは町の課長です。
大任町への請求内容が漏れていたにも関わらず大任町から情報漏えいはなかったとする立場を崩していません。
そして、和解したのは「損害賠償請求が放棄されたから」などと説明しました。
宮地議員が質問を続けようとしたところ議長が質問を打ち切りました。

大任町議会 松下太 議長
「質問内容もちょっとここで話するようなことじゃないし、内容が全然前向きな内容じゃないのでこれでこの質問を終わります」

大任町議会 宮地篤 議員
「一般質問には否定的なのかな。町長に対してもそうですし、分が悪いのはもう受け付けない。議論もしない。臭いものにはふたをしろみたいな感じですね。臭いものだから僕たち議員がふたを開けて中をきれいにして、大任町民の方に分かりやすく説明するのが議員としての責務だとは思います」
議長は「もう終わった話」

大任町議会では6年半もの間、一般質問がなかった時期があります。
議員からは町長の圧力で一般質問ができなくなっているという声も上がっていましたが、永原町長は…

大任町 永原譲二 町長
「議会が決めることでしょ。一般質問をするかしないかは。我々は関知できないんですよ。決まったことを通告を受けて一般質問に答えるだけです」
今回はなぜ一般質問を認めなかったのか、議長に聞きました。

大任町議会 松下太 議長
「議会で俺たちが話をするようなことじゃない。もう終わった話」
町長と議長の”蜜月”

この松下議長は3月の大任町長選挙で永原町長の当選が決まった直後にマイクを握っていました。

大任町議会 松下太 議長
「このような成績をいただきましてほっとしています」
さらに議会と永原町長との関係についても語っていました。

大任町議会 松下太 議長
「町長と議会は車の両輪によく例えれられます。でもどうも片一方のタイヤがブルドーザーのタイヤのようにありまして、我々議会も同じサイズのタイヤになるように、今度の選挙を機会にまだ頑張りますので」