戦争が長期化するウクライナに2か月間滞在し、抱擁を交わす「フリーハグ」を行った日本人の男性がいます。「戦う勇気もなければ、支援する経済的余裕もない。でも知っている―、ウクライナの人が大変なことを」こうメッセージを掲げた男性に、現地の多くの人が共感し、ハグの動画がSNSで拡散しました。そんな男性が活動の中で気づいたのは、夕方になると市庁舎で決まって訪れる「その場の空気がまったく変わってしまう」瞬間でした―。
◆「変わったことをしよう」ウクライナで活動

ウクライナの首都キーウで現地の人たちと次々とハグ=抱擁を交わすのは、桑原功一さん(38)です。今月、帰国して今は福岡県に滞在しています。桑原さんはこの10年間、反日集会が起きていた韓国など世界各国で偏見をなくそうとフリーハグという活動を行ってきました。

桑原功一さん「デモ参加者が私をハグしてくれたら多くの人の偏見を崩すきっかけになると思ったんです。ウクライナから避難してきた人から『忘れ去られるのが一番きついことだ』と聞きました。自分にできるのは、現地で何か変わったことをすることだと考えました」
今年9月に渡航。ウクライナの各地でフリーハグを行いました。その際、ウクライナ語で書かれたメッセージを掲げました。







