大上さんが迫られた「ものすごく恐ろしい決断」

大上かおりさん
「海面に出ると絶望の光景がありました」
「どんなことだったかって言うと、紗彬ちゃんも、とも(倫彬)くんも、夫も、さあやちゃんとともくんを先に助けたので夫に抱っこして助けてもらってたんだけど、3人とももうね、海の中に沈んでいました」
「この時に、私はね、ものすごく恐ろしい決断をしなくてはいけませんでした」
「ひろ(紘彬)くんをもう1回助けたい。もう1回助けに行きたい」
「だけど、ひろくんを助けに行ってる間にもう3人は死んでしまいます」
「3人を諦めなきゃいけない」
「それか、紗彬ちゃんと、ともくんを助けて今だったら間に合うかなと」
「紗彬ちゃんと、ともくんを助けて、ひろくんを諦めるか」
「それぐらい時間がなかった」
「みんな助けたいのにな」
「助かって欲しいのにな」
「今さっきまでカブトムシ捕りに行くって言って、あんなに喜んで、宝物で本当に、たまらないこの子たちが目の前で、死んじゃうのかな」