◆「請願に賛成」議員は1人だけ
しかし議会では…
RKB三浦良介「市民団体が提出した完全給食を求める請願は、議会で不採択となりました」
議長を除く19人のうち、請願に賛成した議員は1人だけでした。市の教育委員会によると、去年11月に実施したアンケートで、保護者の66%が「完全給食にした方が良い」と答えたのに対し、生徒は「そう思わない」が57%と、逆の結果になったといいます。

大野城市教育委員会 橋元啓樹課長「特に生徒から選択制度支持する声が大きいということで、今後ともみなさまにとって利便性が高い制度になるように頑張っていきたいと思っております」
◆大野城市「完全給食の条件を満たしている」と主張
大野城市が設けた給食選択制度の向上委員会では今月、市の担当者が、現在の方式でも「完全給食」の条件を満たしているとの見解を示しました。
大野城市教育委員会 川口司寛係長「『給食内容がパンまたは米飯、ミルクおよびおかずである給食をいう』を満たすものを1食でも提供すれば該当。以上のことから、本市は完全給食の条件を満たしている」
現在もランチ給食を希望する生徒には、完全給食が提供できる態勢は整えているという主張です。そして近いうちに、「ミルク給食」とされている大野城市の給食を「完全給食」に分類するよう、県の教育委員会に変更を届け出るというのです。

◆市民団体が求める「完全給食」ではないのでは…
RKB三浦良介「今までやっている選択制を、完全給食なんだとすげ替えるように感じたんですけど、どうなんでしょうか?」
大野城市教育委員会 橋元啓樹課長「米飯、パン、牛乳、主菜を提供する形があれば、完全給食ということになるということで確認が取れましたので」
RKB三浦良介「市民団体が求めているものとは違う気がするんですけど?」
大野城市教育委員会 橋元啓樹課長「法律の中では、そういった取り扱いになるのかなということ」

福岡県教育委員会は、完全給食は児童・生徒全員に提供していなくとも、自治体が判断すれば認定できるとしています。
給食を考える会 村田柳子代表「やられたな。都合の良いところを取られた」







