看護師の女性は、採れたて野菜を袋詰め

福岡市西区の有機農園、松の実ファームは年間100種類の有機野菜を栽培しています。

従業員が毎朝5時から収穫している採れたての野菜を素早く消費者に届けるために人手が必要だといいます。
この日、バイトにきたのは、普段は看護師だという女性です。最近、地元・岡山から糸島市に引っ越してきました。

看護師・山本彩乃さん(35)
「本職は看護師なんですよ。ずっと医療職1本だったので、なにか違うことをやってみたいなと思って。定期にいくのは難しいので、単発的に働けるアプリがあるって知って来ました」
農園の福田さんが丁寧に指示していきます。

有機農園松の実ファーム従業員・福田誠也さん
「4個から5個くらいとっていただいて、何グラムあるか量ってみてください。150グラム以上に」
「野菜ってこうやってなるんだな」食への意識変わった

『地域の人との繋がりを増やしたい』と思って始めた農業の体験を通して、食への意識も変わったそうです。

看護師・山本彩乃さん(35)
「こうやって野菜ってなるんだなとか。野菜って天気で左右されて収穫量が落ちちゃうんだなとか。普段食べてる野菜もあんまり無駄にしなくなった」

有機農園松の実ファーム従業員・福田誠也さん
「すごく助かりますピーマンの袋詰めも上手いし、早いし。人がいないときとか助かります。普通のオフィスで働くような境整った環境じゃないので非日常的な環境だから」

高齢化や後継者問題で人手不足の解消が課題の農業ですが、農業に興味があるという人は少なくありません。

一度の体験が、農業への関心を深めることにもなるスキマバイトという新しい形の働き方が注目されています。