「トイレカー」という選択も

さらに北九州市は災害対応を強化するため、トイレカーを1台、導入することも決めています。トイレカーとはどういうものなのか、福岡県遠賀町にあるメーカーを訪ねました。

RKB 浅上旺太郎記者「結構広いですね。私は身長177センチありますけど天井にまだ届いてないです」

この会社は、軽トラックの荷台部分に小便器と洋式トイレを備えたものを主に作っています。とにかく快適な空間作りを目指したということです。

BB WILL 菊池景さん「被災した人が通常と変わらない、もしくはそれ以上の環境で過ごせるかということが一番。寄り添った形になると思います」

普通免許があれば運転できるうえ、不具合があっても修理しやすいシンプルな構造で専門的な知識がなくても維持できるのも特徴です。
能登半島地震以降、国の補助金制度が作られたこともあり、自治体から問い合わせが多数寄せられているといいます。

BB WILL 菊池景さん「災害があると心がやすまるかとかとかも含めて考えないといけない。災害から復興に向けても含めて色々な活用の方法で役立ててほしい」

能登半島地震をきっかけに大きく注目された災害時のトイレ問題。
被災者の健康を守るため、衛生的なトイレ環境を確保する取り組みが進んでいます。