医療用ヘリコプターが長崎県壱岐沖で転覆し、3人が死亡した事故で、海上保安庁がけさ佐賀市の運航会社に家宅捜索に入りました。
海上保安庁は押収した資料や海上から引き揚げた機体などから事故の原因を詳しく調ベる方針です。

RKB 高武弘カメラマン
「午前9時すぎです。約10名の捜査員が佐賀航空に家宅捜索に入ります」
海上保安庁は9日朝、業務上過失致死傷などの疑いで、佐賀市の「エス・ジー・シー佐賀航空」に捜索に入りました。

4月6日、福岡市の病院に向かっていた6人乗りのヘリコプターが長崎県壱岐沖で転覆。
患者の本石ミツ子さんと息子の本石和吉さん、医師の荒川渓さんの3人が死亡しました。

RKB 吉田真哉カメラマン
「クレーン船により慎重に海中から機体が引き上げられています」
そして9日午前7時ごろからは、海上に転覆した機体の引き揚げ作業が行われました。
海上保安庁によりますと、機長は「フロートと呼ばれる浮き具を手動で出した」と話していて、引き揚げる前には大きな損傷は見られなかったということです。
また、国の運輸安全委員会が8日、佐賀航空に立ち入り調査した結果、佐賀航空の記録上整備に不具合はなかったということです。
ヘリコプターは10日午前8時ごろから陸上に引き揚げられ、海上保安庁が実況見分を行い詳しく調べる方針です。







