佐賀県吉野ヶ里町の課長だった男性が町長からのパワハラを訴えて、死亡したことについて、地元の区長会が町議会に原因の調査を要望しました。町長は「パワハラではない」と主張しています。

「芸能人じゃないのでね」撮影拒んだ議長

4日午前、吉野ヶ里町の区長会を代表して多良正裕会長が町議会の馬場茂議長を訪ねました。

要望書の提出について議長は当初、撮影を拒否しました。

吉野ヶ里町議会 馬場茂議長
「芸能人じゃないのでねカメラでうつされるのは好まないんですよ。私はまだ悪いこともしていなしね」

記者
「理由にならないと思いますよ」

吉野ヶ里町議会 馬場茂議長
「分かりました」

財政協働課長だった男性が死亡

問題の発端は、去年11月、当時財政協働課長だった男性が町長からのパワハラを訴え、死亡したことです。

男性は去年4月、まちづくりの事業を巡って、町長から「俺が代えてやる」などと強制的な人事異動とも取れる発言をされたということです。

その後、男性はうつ病を発症し、パワハラ被害を訴えたため町が調査をしましたが、関係者の話や当時の音声などからパワハラにはあたらないと判断されました。

男性は副町長に「死をもって抗議する覚悟は出来ている」とメールを送り、その後、死亡しました。