電子マネーカードを購入した50代の女性に声をかけ、ニセ電話詐欺を未然に防いだとしてコンビニエンスストアの女性店員(32)に警察から感謝状が贈られた。

この女性店員はこれまでにも2回、客が詐欺被害にあう事態を防いでいる。

普段から大切にしているのは「常連さんとの会話」。
今回も「これは大丈夫」だと言い張る客に、声をかけ続けた。

「コードの入力方法はこれであっていますか」常連客が見せたスマホの画面

福岡市西区にあるローソン福岡今宿東二丁目店。

今年2月、従業員の森川ゆいさん(32)がいつものように店で勤務していると、午前9時半ごろ常連である50代の女性が来店した。

女性は、「Appleギフトカード5000円分」を購入した。

女性は週に4回ほどこのコンビニを利用しているが、森川さんによると、普段、電子マネーカードを購入することはないという。

購入後、女性は森川さんに自身のスマートフォンの画面を見せ、「コードの入力方法はこれであっていますか」と尋ねた。

不審に思った森川さんは、女性に「何に使うのか」目的を聞いた。

最初女性は目的を話すことをためらっていたが、森川さんが何度か尋ねると、「ギフトカードで手数料を支払ったらお金が貰える」と話した。

森川さんは詐欺を確信。しかし説得は簡単ではなかった。