福岡県宮若市の小学校で、当時1年の男子児童が担任の教諭から給食の量を減らされたのは体罰だとして、児童の両親らが市などを訴えた裁判で、28日、市側が解決金を支払うことなどを条件に和解が成立しました。

訴状によりますと宮若市の小学校で4年前、当時1年の男子児童が宿題をしてこなかったことなどを理由に、担任の女性教諭から給食の量を繰り返し大きく減らされました。
両親らは女性教諭の行為が体罰にあたるとして、市などに165万円の損害賠償を求めていました。

また、女性教諭は男子児童に暴言を浴びせるなどしていたということで、福岡地裁は3月21日、「女性教諭の一連の行為には不適切な点があった」として和解を勧告。
両親らの代理人弁護士によりますと28日、市側が解決金20万円を支払うことなどを条件に和解が成立したということです。

男子児童の父親
「ほぼほぼ毎日給食を取り上げられて、1口2口ぐらいしか食べてなく家に帰ってきて『お腹が空いた、お腹が空いた』と言っていた時の息子の気持ちがこれで報われた」

今回の和解について、宮若市教育委員会は「コメントは差し控える」としています。