消防士を育成する福岡市消防学校が、少なくとも数年間にわたり訓練の計画書に責任者を明記していなかったことが分かりました。
去年7月には、プールでの訓練中に男性職員が死亡する事故が起きています。
福岡市消防学校では去年7月、福岡市西区のプールで訓練中に男性職員(当時26)が、立ち泳ぎをしていて意識を失い、その後、死亡しました。
男性職員は当時、消防学校に入校中で、水難救助の訓練に参加していました。
福岡市消防局は安全管理規定で、訓練には責任者にあたる最高指揮者や安全主任を置くことを定めていますが、少なくとも2020年度以降、訓練の計画書に明記されていなかったことが分かりました。
福岡市消防局は明記していなかった理由について「安全管理規定は消防隊を対象としていて、消防学校では担当教官が訓練を指揮する役割を担っているため」と説明。
その上で調査検討委員会が今月、福岡市消防局に提出した報告書を受け、再発防止策について「消防学校の体制に応じた安全管理規定等の策定を検討する」としています。







