最大震度6弱を観測し、1人が死亡、1000人以上が負傷した福岡県西方沖地震から20日で20年です。多くの住宅が倒壊するなどの被害を受けた福岡市西区の玄界島では、島民が参加して防災訓練が行われました。

20日午前、福岡市西区の玄界島で行われた防災訓練には、島民のほか、市や自衛隊など約350人が参加しました。

訓練では、震度6弱の地震が発生したという想定で、島民に逃げ遅れがないか声をかけ合いながら高台に避難しました。

20年前の福岡県西方沖地震では、島のほとんどの住宅が全半壊や一部損壊の被害を受け、島民全員が島の外への避難を余儀なくされました。

当時、小学生で、仮設住宅で生活していた浦田一誠さんも訓練に参加しました。

玄界島に住む 浦田一誠さん「自分は小さかったので守られる身ではあったんですけど、もう大人になって臨機応変に動いていかなければなと思いました」

20日はキッチンカーで調理した唐揚げやしゅうまいを自衛隊のヘリコプターに載せて島まで運ぶ訓練も行われました。

RKB 馬場遼之介記者「温かい食事を載せた自衛隊のヘリが今、到着しました」

島民「災害時に温かいものを食べられるのは非常にありがたい」

福岡市は避難所で安心して過ごすためにトイレ、キッチン、ベッドの整備を進めていて、20日は簡易トイレなどを組み立てる手順も確認しました。