入札で価格は下がる?

こうした中、10日に始まった備蓄米の入札。

初回は15万トンが対象で早ければ3月下旬にもスーパーなどの店頭に並ぶことになります。

この備蓄米の放出で店頭価格は下がるのでしょうか。

ポイント 入札価格

専門家は入札価格がポイントになると話します。

宇都宮大学・農学部 小川真如 助教
「入札価格が安くなれば小売価格も同じように安くなるというようなことが予想されます。今のお米の状況を見ると60キロあたり2万円から2万1000円台。このくらいの値段におさまればまずまずの水準かなと思っています。これ以上高くなるとコメの高止まりになったりあるいはコメの値上げが続くということになるのではないかなと予想しています」

まずは低価格での落札となること。

ポイント 入札の量

そしてもう一つ。

宇都宮大学・農学部 小川真如 助教
「私は14万5000トン以上落札されれば成功とみてよいのではないかと思います。ほぼ全量落札された場合には、政府が備蓄米を出そうと思えばいつでも出せるんだということがこれで証明されることになりますので、結果としてコメを売り渋っている業者や個人にとってはプレッシャーになると思います」

ほぼすべての備蓄米が落札され、市場に出回ることで”売り渋り”のコメの放出につながるといいます。