キットカット→きっと勝つと(きっと勝つよ)

そして試験会場へ向かう受験生が持っていたのが‥

受験生「ありますあります。3種あります。やっぱ願掛けですかね」

イギリス生まれのチョコレート菓子「キットカット」です。

受験生「クラスの友だちが受けている子が多いので、その友達に配りました。休み時間に食べようと思います」

商品の裏にはメッセージを書けるようになっていて、塾の講師も、試験に臨む教え子たちを鼓舞。

”受験生のお守り”発祥は福岡

「きっと勝つと」の語呂合わせで、今や受験生のお守りとして定着したキットカットですが、その発祥は、福岡という説があります。

販売するスイスの食品メーカーネスレの日本法人の担当者に聞きました。

1999年2月

Q.きっかけは?
ネスレ日本 広報担当 平松拓也さん
「九州、福岡です。90年代後半になりますと、毎年1月になるとキットカットが飛ぶように売れるという現象が九州で起きているという情報が営業から報告されていまして、調べてみますと、九州の方言で「きっと勝とう」がキットカットという製品名と同じ音で、自然発生的に受験生のお守りとして広まっていきました」

たしかに、発祥は福岡。この福岡での現象をきっかけに、ネスレ日本では2003年から、受験生を応援するキャンペーンを展開。全国に拡大していきました。

ネスレ日本 広報担当 平松拓也さん
「受験生応援キャンペーンを開始して以降、売り上げは50%以上、上がっています。チョコレート全体は2月のバレンタインが一番のヤマ場なんですけど、キットカットは1月の受験期が一番売れるブランドです」