和牛をカンボジアに輸出すると税関に申告しながら、実際には規制が厳しい香港に輸出していたとして福岡市の貿易会社の中国国籍の代表ら3人が20日までに逮捕されました。
黒毛和牛の冷凍牛肉 およそ30トン2億4000万円相当

逮捕されたのは、福岡市早良区の永佳貿易合同会社の代表で中国国籍の孫永超容疑者(53)、中国国籍で会社役員の王恩念容疑者(71)ら3人です。
3人はおととし9月と10月に、黒毛和牛の冷凍牛肉、あわせておよそ30トン2億4000万円相当をカンボジアに輸出すると税関に申告したにも関わらず、香港へ不正に輸出するなどした関税法違反などの疑いが持たれています。
香港に輸出するためには通常の輸出手続きとは別に香港の機関が承認した日本の認定施設で食肉を加工し証明書を得る必要があります。
容疑者らは輸出先をカンボジアに偽装することで、この手続きを回避し、輸出費用を抑える意図があったとみられます。
警察は3人の認否を明らかにしていません。