深刻な「生理の貧困」 「オイテル」が解決のきっかけになれば

出先で急に生理になったり、生理用品を持参するのを忘れたりと生理用品に関する困りごとは様々です。

中でも深刻なのは経済的な理由で生理用品を購入できないいわゆる「生理の貧困」の問題です。

厚生労働省の調査では、生理用品の購入、入手に苦労したことが「ある」と回答した人は8.1%で、「自分の収入が少ないから」という経済的な理由が多く挙げられています。

また、その際の対処法について、「生理用品を交換する頻度や回数を減らす」「トイレットペーパーやティッシュペーパーで代用する」という経験をした人が少なくありませんでした。

現在、全国約3100か所に設置されている「オイテル」のサービスも「生理の貧困」の解決に繋がるきっかけになればと話します。

オイテル 飯崎俊彦 取締役
「生理の貧困ということはもっと教育、社会的な意識改革を含む包括的に何かを考えていかなければならない問題だと思っています。オイテルを設置するビジネスがそういうきっかけになってほしいなと思います」

社会貢献とビジネスの両立を目指すこのサービス。

毎月やってくる生理についての女性たちの我慢や不安を軽減する取り組みが広がっています。

「生理の貧困」対策 生理用品を無料配布する自治体も

生理用品を経済的な理由で用意できない人に向け、多くの自治体が無料で配る取り組みを行っています。

内閣府によると去年7月時点で福岡県内、佐賀県内では、以下の自治体で実施されています。

福岡県:福岡市・久留米市・八女市・大川市・行橋市・小郡市・筑紫野市・古賀市・糸島市・芦屋町・遠賀町・大木町・添田町・苅田町・築上町

佐賀県:佐賀市・唐津市・鳥栖市・武雄市・鹿島市・小城市・嬉野市・神埼市・吉野ヶ里町・基山町・上峰町