チームの守備力の強化
12試合で8得点、1試合平均1点に届かない状態…。得点力が上がらない中でチームに求めたのは相手にシュートを打たせない『守りを徹底するハードワーク』でした。
ターニングポイントとなったのが5月6日の岐阜戦、PKで得た1点のリードを守り切り、競り勝つと、そこから9勝4分け、苦しんだチームは一気に生まれ変わり、13戦負け無しという好調ぶりで順位を5位まで押し上げました。
増本監督「前線からの守備というのがかなり効いていて、最後にボックスに入られることがかなり少なかった。そこが良かったと感じています」
永井選手(背番号10)「シーズン開幕した当初は自分の動きにパスが合わなかったり、コミュニケーション不足というか、うまくチーム的に攻撃がはまらなかったり、そういう部分がたくさんあったんですけど、皆でご飯に行ったり、チームの仲の良さはトップレベル、それが試合に上手く出ているのかなと思います」
好調から一変、のしかかるプレッシャー
意思の疎通を図るようになった夏場、永井は2度の3試合連続ゴールを決めるなどチームを牽引しました。
しかし、残り試合が少なくなってくると次第に「勝たないといけない」というJ2昇格へのプレッシャーが選手たちにのしかかります。後半戦に入り3連敗を喫するなど、徐々に順位を下げていったギラヴァンツ、そんな選手たちに増本監督は声をかけました。
増本監督「今、自分が出来る自分が持っているものを100%発揮して戦っていくものだよね。試合は出来ないことを出来るようになるかどうかっていうのを表現する場所じゃないよね。というところを再確認しながらやっていって、今また、ちょっと良くなってきたのかなと感じています」
増本ギラヴァンツ集大成へ

今シーズン取り組んできた自分たちのサッカーを取り戻したギラヴァンツは、前節・讃岐戦では21歳の工藤や24歳のコウスンジンらの若い力で勝ち点3を勝ち取りました。残り2試合。勝てばプレーオフ進出が見えてくる大事な試合。まずは明日のホーム最終戦、長野との一戦に挑みます。
増本監督「僕もこの2試合、絶対に負けられない試合だということは分かっていますし、倒れるまで走り続けるしかないと思っているので、その結果で恩返ししていけたらいいなと思います」