輸入牛肉の価格 1.7倍に

円安などを背景に米国産などの輸入牛肉の価格は、2020年と比べおよそ1.7倍に上昇。
また、キャベツなど焼肉店で多く使われている野菜の値段も1.3倍に上昇しました。
居酒屋より5%高い「原価率」があだに
焼肉店を専門に扱うコンサルティング会社の担当者は、焼肉業界ならではの特徴として原価率の高さを指摘します。

お肉のカンパニー 焼肉エグゼクティブプロデューサー 加登大資さん
「居酒屋業界と比べて、原価率が平均5%高いのが焼肉業界。焼肉で言うと、調理の工程が”たれでもみ込む”くらいになってしまうのでごまかしがきかない。おいしい商品を出そうとすると、原価が高くなる傾向にあるのです」
素材そのものを提供する焼肉店は、原材料価格の高騰が経営に即、影響を及ぼします。
つけっぱなしの排気ダクト 電気代は2倍に

さらに肉を焼くためのガス代や、排気ダクト、クーラーの電気代など、焼肉店ならではの特徴も経営を圧迫します。
焼肉ホルモンひろ屋 中村竜博 社長
「お客さんがいる間はつけっぱなしになるので、去年と比べるとガス代が1割くらいあがって、電代は2倍です。ダクトをまわす電気もかなりの量使うので、焼肉屋は不利だなと思います。」