帝国データバンクによりますと、2024年1月から10月末までに負債1000万円以上で倒産した焼肉店が39件にのぼることがわかりました。
前年同時期の16件から倍増し、過去最多を更新しています。
今、焼肉店で何が起きているのか。
「打つ手がない」コスパが売りの店 社長の嘆き

「かんぱーい!楽しい」
福岡県久留米市の焼肉店「焼肉ホルモンひろ屋」。

ホルモンは一皿440円。
レモンサワーは60分550円で飲み放題というコスパを売りにしている店です。

焼肉ホルモンひろ屋 中村竜博 社長
「いかに安く出して、いかに客に気軽に来てもらえるか。薄利多売で、できるだけ利益を取らずにやってきました。その反響が反響を呼んでもっとたくさんお客さまが増えた時に経営を合理化して利益が生まれる、という計画でしたが、その計画にたどり着けません。」
店をオープンしたのは3年前。
新型コロナの感染拡大が落ち着いてきたころで、1日に100人以上の客が訪れていました。
しかし、物価高で経営環境は厳しさを増し、値上げせざるを得ない状況だといいます。
焼肉ホルモンひろ屋 中村竜博 社長
「本当に苦しいというか難しいというか。正直打つ手がないですね。これ以上値上げすると、うちのコンセプトがぶれてしまうので、絶対それはしたくない」