手探りで治療方法を模索

45年前、日本で初めてとなる障害者専門の歯科医院として開業した「おがた小児歯科医院」。

当時、障害者のための歯科治療は体制がほとんど整備されておらず、緒方さんのもとには全国から患者が駆け込みました。

どのように治療に当たればいいのか、前例がない中、手探りで治療方法を模索していきました。

「こんなにたくさんのスタッフ、普通はいない」

障害者の治療には治療をする医師に加え、2人歯科衛生士の合わせて3人で行うことが多いといいます。安全に治療できるよう体を支えて安定させる必要があるからです。

「おがた小児歯科医院」には、非常勤も含めて11人の歯科医師と14人の歯科衛生士がいます。

おがた小児歯科医院 緒方克也さん「普通の開業医の先生たちはこんなにたくさんスタッフがいない。自分で座って口を開けることができない人にどうしていいかわからないから、普通のところじゃできないと言うことになるんでしょうね」