引き揚げ船を下り「お帰りなさい」に涙

佐藤さんは、1947年、およそ2年にわたる「シベリア抑留」を終え引き揚げ船に乗って京都の舞鶴港に到着しました。
舞鶴の婦人会の女性たちに「ご苦労様でしたお帰りなさい」と出迎えられた時、帰国を実感したといいます。

佐藤隆さん(95)
「桟橋を歩き始めると、舞鶴の婦人会の方々が『ご苦労様でした、お帰りなさい』って、歩く私を出迎えてくれました。ロシアの残酷な生活を2年間送って、小突き回されてですね、死ぬか生きるか、それで帰ってきて、その姿を見た時に涙がでました、帰ってきたなって」