借金があると思ったのは「ベランダから子供に食料を入れてくれたから」
ガラケーで客を探し売春をしながらその稼ぎのほとんどを岡村被告と2人の子供に送金している。これまでの裁判で和美被告は、送金の理由について「借金の返済」だと繰り返し述べたが、本当に借金があったのか、あったとしたらいくらなのか、和美被告本人も「分からない」と答えるばかりで判然としていなかった。

裁判官 岡村被告にこれまで5800万円を送金していますが、何で送金したのですか
辻和美被告 ―岡村被告から金を借りているということで、返済ということで入金していました
裁判官 借りた覚えはありませんか
辻和美被告 ―はい
裁判官 なぜずっと送金していたんですか
辻和美被告 ―子どもが2人いたもので、家を出たあと子供たちに、(子供たちが住んでいる)団地のベランダから食料を入れてくれていて 岡村被告の2人の子供のいずれかが入れていたみたいです その金が(借金として)ついたのかなと思いました
裁判官 それを確かめましたか
辻和美被告 ―結構な量の水や食料があったと聞きました、嘘ではないと思っていて、それがかさんだと思っていました
裁判官 それでも多いと思いますが
辻和美被告 ―それ以外もあったのかなと、だから貸してるということかなと思っていました