広島電鉄は、信号システムに関する点検の指示を国土交通省から受けて実施した結果、宮島線の広電宮島口駅で、信号システムに不具合が見つかったと発表しました。
国土交通省は、10月に神奈川県川崎市にある東急田園都市線の梶が谷駅構内で起きた列車の衝突事故を受けて、原因とされている信号システムの設定ミスがないか、全国の鉄道事業者に点検を指示していました。
広島電鉄の不具合は、宮島線で下り列車が広電宮島口駅の4番線に入ろうとする時、近くに別の列車がいた場合は、本来は停止信号が表示されなければいけませんが、条件によっては進行信号が表示されてしまいます。このため、信号に従って列車が進んだ場合には、列車同士が接触する可能性があるということです。
これまで、この不具合による事故は起きておらず、また、広島電鉄のほかの交差する進路がある箇所では、信号システムに問題はなかったということです。
広島電鉄は、信号制御条件の追加を行い、その条件のときに進行信号が表示されないよう対策するとしています。

































