全国の民放局の番組や取り組みを対象に、毎年1回表彰する日本民間放送連盟賞の表彰作品にRCCが制作した2つの番組が選ばれました。

ラジオ報道番組部門で最優秀を受賞したのは「消えゆく声~ヒロシマを継ぐこと(2024年8月6日放送)」です。被爆体験証言を続けて亡くなった父の想いを継ごうとする一人の家族伝承者の葛藤と、それに向き合うディレクターの心境の変化を交えた継承のあり方を考えた番組です。理由について民放連は、「制作者の原爆に触れたくないモヤモヤを主題に据えた点が斬新。伝承を前向きに検討させる力強さがあった」としています。

一方、テレビ教養番組部門では、「ヒロシマの記録-『地上の地獄』は映像に遺された-(2024年8月6日放送)」が「優秀」に選ばれました。番組では日本映画社のスタッフによって撮影された原爆投下2か月後の広島の姿を再検証するとともに、この映像のカラー化作業も追いかけました。理由として、「79年後の今だけでなくさらに未来に残すべき番組になっている」としています。