去年、広島市西区で起きた道路の陥没事故で、広島市は、地盤沈下を防ぐための地盤改良工事を、ことし11月から始めることにしています。

去年9月に起きた陥没事故は、広島市が発注した雨水管の工事中に発生しました。

現在、市営住宅2棟と福山通運の管理棟など11棟の解体工事が進み、7月末までには解体を終える予定です。

広島市によりますと、現場から半径30メートル以内の地点では、今も1週間に2~3ミリ程度の地盤沈下が続いています。半径10メートルの地点では、事故直後からあわせておよそ21センチ沈下したところもあるということです。

市では、地盤沈下を防ぐため、ことし11月から来年2月にかけて、セメント系の安定剤を地盤に充てんする工法で地盤改良工事を行うことにしています。

また事故原因を究明するため、地下に残るシールドマシンの周辺の水を凍結させるマシン内部の調査は、来年3月から始まり、およそ2年ほどかかるということです。