今月、記者の自宅にひときわ目を引く「黄色い封筒」が届いた。宛名の横には大きめの赤で「重要・必ずご確認ください」の文字―。

左下には「学校給食費関係」と書かれている。「何かミスが…?!」焦ってさっそく開封すると、中身は給食費の納付額決定通知書。今年度の給食費の合計額と、引き落とし口座番号などが記されていた。

広島市教育委員会から、市内の小・中学校に通う子どもの保護者宛に届いたものだが、この知らせはこれまで確か白い封筒だった。しかもこんなに “緊迫感” は感じなかったはず…。

記者と同じような感覚を抱く人も少なからずいるようで、子育て世帯に届いた知らせが、ちょっとした話題を集めている。

なぜ封筒は黄色に変わったのか、さっそく広島市教育委員会を訪ねた。

「黄色は目にとまりやすいからです」―。広島市教委の担当者が答える。

封筒の色は今年度から初めて白から黄色に変えたという。

上:これまでの白い封筒 「重要」の文字はない  下:今回初めて使用された黄色い封筒

その目的について市教委の担当者はこう説明した。

「学校給食費の未納者が増えているので、まずは手に取ってもらえるよう、目立つ色にしました」

黄色い封筒は「未納対策」の一環だった。