木製家具を製造していた大分県日田市の老舗メーカーが累積赤字に加え、新型コロナの影響による販売不振などから自己破産しました。負債総額はおよそ3億6000万円にのぼります。
大分地裁日田支部から23日、自己破産の開始決定を受けたのは大分県日田市の家具製造メーカー「新象」です。民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと「新象」は1962年に創業し、テーブルやソファなど木製の高級応接セットの製造を手がけ、福岡県内にショールームを設置するなど1991年には17億5300万円の売り上げを計上していました。
しかし、長引く消費低迷や輸入品の台頭などで売り上げが減少する中、新型コロナの影響で経営環境が悪化し、昨年度の売り上げは3億円余りに落ち込んでいました。負債総額はおよそ3億6000万円にのぼります。東京商工リサーチのまとめでは大分県内の新型コロナ関連倒産はこれで37社となります。