大分県日出町で計画されているイスラム教徒の土葬墓地をめぐり、住民から「火葬のみ」とする条例の請願が日出町議会に提出されていましたが、常任委員会は審議の結果、不採択としました。

日出町では別府ムスリム協会による土葬墓地の整備計画が進められていましたが、計画の反対を訴えて当選した安部徹也町長が去年、協会に対し町有地を売却しない方針を伝えています。

この計画を巡り、住民から埋葬に関する請願が日出町議会に提出されました。具体的には公衆衛生や環境保全の観点から「埋葬を火葬のみ」とするよう条例を改正するか、新たに条例を制定するよう求めています。

11日の福祉文教委員会では、委員から「町長が土葬墓地を作らない強い考えを示している」「条例については町との丁寧な議論も必要」といった意見が出され、審議の結果、賛成少数で請願を不採択となりました。

日出町議会では6月にも同様の陳情が提出されましたが、賛成少数で不採択となっています。