長崎県内で今月23日までの1週間に報告された 新型コロナウイルス感染者は1,606人で、前の週の1.38倍となりました。

夏休みを迎えたなかで、こうした増加傾向を受け、県は改めて基本的な感染対策を呼びかけました。

県によりますと、長崎県内70の医療機関で、今月17日から23日までの1週間に報告された新型コロナ感染者は、前の週より440人多い1,606人で、感染者数は前の週の1.38倍となっています。

1医療機関当たりの報告数は22.94人で、これまでの推移を見てみると、第8波のピーク前である去年の12月上旬とほぼ同じ水準です。

こうした感染状況を受け、県は27日、改めて基本的な感染対策への協力を呼びかけました。

長崎県福祉保健部 感染症対策室 長谷川 麻衣子 室長:
「“5類”ということで、感染対策は個人や事業者の判断に委ねられているところが基本となっています。
だからこそ、1人1人がそれぞれのライフスタイルのなかで工夫をして、感染対策をどう実践していくかということを考えて、改めて取り組んでいただきたいと思っております」

これから旅行や帰省などで、人の移動や接触の機会が増え、更なる感染拡大が懸念されます。

こうしたなか、県が改めて呼びかけた感染対策は──
・換気
・手洗い、手指消毒
・場面に応じたマスクの着用…となっています。

この猛暑の中、マスク着用は熱中症への心配もあります。県は
・医療機関の受診時
・高齢者施設を訪問するとき
・混雑したバスや電車に乗るとき
マスクを着用した方が効果的としています。

また感染に備えて“解熱剤”や“検査キット”を準備しておくことも大切と話しています。