長崎県内でも毎年のように発生し、豪雨災害を引き起こす『線状降水帯』について、気象庁は発生する半日程度前からの予測を1日スタートさせます。

西日本一帯で230人以上が死亡した2018年の西日本豪雨。
また、おととし球磨川が氾濫するなどして65人が犠牲となった熊本豪雨。

ーこのとき発生していたのが線状降水帯です。

活発な雨雲が同じような場所に次々と流れ込み、長時間大雨を降らせました。

気象庁は『線状降水帯』を発生させる水蒸気の観測を海上と陸上で強化。
スーパーコンピュータも導入することで、これまで困難とされていた『線状降水帯』の予測を可能とし、6月1日から情報提供を始めます。

気象庁の五十嵐陽子地域気象防災推進官は「『線状降水帯』という言葉を使った情報が出るときには、心構えを高めて欲しい。ハザードマップで自宅が危険な場所かどうかや避難所の場所やルートを確認して欲しい」と話しています。

『線状降水帯』発生予測の情報は、「九州北部」など大まかな地域を対象に、発生の半日程度前から発表されることになっています。