偏食の背景に「噛む力」――「筋トレみたいなもんですよね」
食感が苦手な子どもたちの背景について、栁先生は乳児検診などの経験を交えてこう語ります。
「柔らかいものは結構好んで食べるんだけど、噛む回数が多くなるとあまり食べてくれない、という傾向が最近見られます」

ご飯や麺類、ゼリー、軽く噛んで飲み込めるお菓子のほか、ハンバーグのように加工された肉は食べるのに、噛む回数が多くなる「トンカツ(お肉の塊)」や「野菜」を敬遠してしまう。これは味の好みではなく「噛む回数の多さ」を避けている可能性があるのです。
栁先生は「噛む力」の大切さについて、次のように強調します。
「噛む力は生まれつき決まっているということは、ほとんどないですから、やっぱり習慣だと思うんですよね。小さい頃からいろんな硬さや食感の食べ物を経験することで、噛むことそのものが上達していく。『筋トレみたいなもんですよね』」
ポイント:
「噛む力」は習慣によって育つ筋肉のようなもの。食べないからと食卓から排除せず、中学生であっても「しっかり噛んで食べていこうね」と伝えていくことが大切です。








