SDGsミライのためにできること。
今回は目が不自由な人のために開発された日本初のレトルト食品です。


商品パッケージには、スマートフォンで読み込むと音声で文字を読み上げてくれる『音声コード』という技術が使われています。


『音声コード』は、年金定期便など公的機関の封筒などにも使われるようになってきている"文字情報を含む二次元記号"です。スマートフォンなどで読み取れば文書を音声で読み上げることができます。

長崎市のホテルが、視覚障がい者にも手軽に美味しい洋食を食べてほしいと、日本で初めてレトルト食品の温め方のガイドに用いました。


ごろっと牛肉が入ったカレーやビーフシチューなど、長崎市のホテルニュータンダが開発したレトルトの洋食です。

住吉 キャスター「こちらのレトルト洋食、味にこだわっただけでなく、パッケージには目の不自由な人に優しい仕組みが施されています。」

箱には、指で触ると分かるよう、周りから浮き出た”音声コード”がついています。

専用のアプリをかざすと…

アプリUni―Voicce『長崎居留地ビーフシチュー箱から袋を取り出し、蒸気口がついている面を必ず上にして…』と商品の温め方を音声で教えてくれます。

県立盲学校によりますと、音声の読み上げ機能が充実してきたことで、視覚障がい者もスマートフォンを使う人が増えてきているということです。
点字と違い、音声コードなら、より事細かに調理方法が説明できます。


長崎県立盲学校 東浜 啓 教諭「誰かに前もって聞いておくとか、その(調理)情報というのが、なかなか普段得ることが難しい」
※浜の表記=正しくは旧字体のまゆはま

ホテルの従業員が、視覚障がい者に道案内をしたことをきっかけに『障がいがあっても手軽に美味しい洋食を食べてほしい』と盲学校などと協力して商品を完成させました。


ホテルニュータンダ 野林 健二 総支配人 兼 総料理長「視覚障がい者の方も、美味しいものを食べたいというのは同じだと思うんですね。今回の商品というのは少しは貢献できたのかな。今後また美味しい食品というものをできるだけ、食べて頂けるよう活動を広めてまいりたい。」


SDGsの「誰一人取り残さない」という目標に取り組む”音声コード付きのレトルト洋食”。
商品はホテルニュータンダの売店やホームページで購入することができます。