橋の維持管理技術などを学ぼうと、長崎市に滞在している開発途上国の技術者らが3日、市内の現場を視察しました。

視察したのはバングラデシュやカンボジアなど11の開発途上国の行政官や橋梁技術者です。一行は長崎市でおよそ3週間の研修に臨んでいて、座学や実習を通して橋の維持管理技術や財務面の計画の立て方などを学んでいます。

指導者「鉄筋がさびています。この音の違いを比べることが非常に重要になります。」

3日は、かけられておよそ半世紀が過ぎた橋を教材に、音や亀裂から橋の破損状況を点検する方法を学びました。

ザンビアからの研修生「点検の仕方というのを学んだのでそれを自国の橋の点検に生かしていきたい。そして点検の結果わかってきた損傷についてメンテナンスを正しいやり方でやっていきたい」

長崎大学総合生産科学域・西川貴文准教授「(整備に充てられる資源の状況が)開発途上国と日本の地方自治体で同じなんですよね。(学んだことを母国に)しっかり反映してほしいなって思っています。」

研修は今月19日までで、一行は長崎大学でも橋の維持管理に関する知識を学び、母国の橋の安全性向上に役立てるということです。13秒