「最後の方で欲求に負けてしまった」
裁判官:
「あなた執行猶予中に罪犯したらどうなるか、前の裁判官から説明ありましたよね?」
被告の男:
「聞きました」
裁判官:
「新しく犯した罪に、前回執行猶予がついている懲役期間も合わせて刑務所に行かないといけないかもしれない。歯止めになってなかったの?」
被告の男:
「最後の方で…見たいという欲求に負けてしまった」
裁判官:
「刑務所に行くかもしれないのに?」
被告の男:
「その時はそうです」

裁判官:
「もうしないために何が必要とされていると思いますか?」
被告の男:
「女性に近づかないとか、カメラを起動させないとか、過去のことを振り返りながら反省する。通院して未熟な精神をただしていくこと」
裁判官:
「執行猶予が再犯の歯止めとして機能してもらわないと困る。いま自分にどういうことが必要かを家族含めて考えて下さい。でないとまた繰り返すことになる。しっかり考えて下さい」
検察官は論告求刑で、自身の性的要求を満たすために犯行に及んでおり証拠隠滅も疑われる、社会内での更生も期待できず厳罰をもっと臨むべき、などとして懲役6カ月の実刑に処すべきと述べました。
一方、弁護側は父母の協力、監督で再犯防止が期待できるなどとし再度、執行猶予付の判決を求めました。
刑務所に入ることさえ歯止めにならず暴走した男の盗撮欲求。被害者に恐怖を与え、これまで信じサポートを続けてきた妻を裏切った自らの行為の罪深さに、男は向き合うことできているのか。判決は11月に言い渡されます。