五島の最西端に位置する大瀬崎では、この季節、渡り鳥のハチクマが中国大陸に渡る様子を見ることができます。

ハチクマはタカ科の渡り鳥で春に中国大陸から飛来し、四国より北で繁殖した後、秋に再び中国大陸に渡り冬を越します。大瀬崎は国内で最後にハチクマを観察できることから、23日は、早朝から20人ほどが集まりました。

(大阪から10年以上前来ている久下直哉さん)「ハチクマは天気ずっと見てるから、自分たちが行こうと思っても、向こうの大陸側が天気悪かったら戻ってくるんですよ。」

大阪から、仲間と共にハチクマを追ってきました。

(久下直哉さん)「ハチクマの渡りのやっぱり最終ポイントですから、私たちは大阪から見てきて、ここからまた見送るというね」

(大阪から来た室谷勝美さん)「いや素晴らしい。こんだけ集まるのは日本でここだけですからね」

日本野鳥の会のメンバーによりますと、今月15日から23日までに3297羽が飛び立ったということです。大瀬崎でのハチクマの渡りは、来月中旬まで続くと見られます。