初盆を迎えた故人を西方浄土へ送り出す精霊流し。生前ゆかりがあった人たちが工夫を凝らしてつくる精霊船には、在りし日の故人への思いが込められています。
15日朝、長崎市西山の公園に集まったのは瓊浦高校水泳部のOBたちです。作るのは水泳部の初代顧問でことし3月に亡くなった中尾武さんを送る船。社会科の教員で、長崎市水泳連盟の理事長も務めていました。

瓊浦高校水泳部 同窓会会長松本泰峰さん(53):
「温厚で優しい先生でした。高総体などで優勝するのが一番の目的なんでしょうけども、それもよりも社会に出て恥ずかしくない人間性をつくるのが一番の教育でした」
正月には中尾さんの自宅でパーティーを開くのが恒例でした。水泳にちなんだ「印灯籠」や「Tシャツ」で送ります。

瓊浦高校水泳部同窓会会長 松本泰峰さん(53):
「揃いのTシャツをみんなで着て流します、水の中を船が進むということですね。今までありがとうございましたーですね、いつまでも近くにいてください」
いつも笑顔だった中尾さん。教え子たちも笑顔で送り出します。








