自らの生涯をかけて千人を超える被爆者の声を集めた1人のジャーナリストの遺志を受け継ぎ、被爆者の肉声を公開するサイト「被爆者の声」を管理していた古川義久さんが亡くなりました。69才でした。
長崎市出身、東京でコピーライターをしていた古川義久さんが管理していた「被爆者の声」は、広島・長崎の被爆者284人分の音声証言と265人分の映像証言を公開しているウェブサイトです。


証言は元長崎放送記者のジャーナリスト故伊藤明彦さんが自費で全国各地に住む被爆者2千人を訪ね歩きそのうち1003人から集めたもので、伊藤さんは2006年に284人分の声を編集し8時間40分に及ぶCD作品として発表しました。

CD作品をきっかけに、伊藤さんが仕事を辞めて各地でアルバイトをしながら証言を集めたその人生も知った古川さんは、1人でも多くの人に証言を届けるため伊藤さんにインターネットでの配信を提案ー
ウェブサイト「被爆者の声」を立ち上げ2009年に伊藤さんが亡くなった後も、仲間と共にNPO法人を設立して伊藤さんが晩年に記録した349人分の証言映像を編集・公開する作業を続けていました。古川さんは2年程前からがんで入退院を繰り返していて、1月26日に亡くなったということです。

「被爆者がいなくなっても、その映像が声が生き続け、核兵器再使用の抑止の力になって欲しい」と語っていた伊藤さん。その遺志を受け継ぎ古川さんが守り続けた「被爆者の声」の管理は、今後もNPO法人が受け継いでいくということです。








