オーケストラ・アンサンブル金沢の生みの親で、指揮者の故・岩城宏之さんのメモリアルコンサートが9日、金沢市の県立音楽堂で開かれました。

コンサートに先立って、北陸に縁のある優れた音楽家を讃える岩城宏之音楽賞が、福井県出身のヴァイオリニスト、篠原悠那さんに贈られました。

岩城さんの遺影が掲げられた舞台では、篠原さんがソリストとしてコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲でアンサンブル金沢と競演しました。

2006年に亡くなった岩城さんは初演マニアとも言われていて、会場を埋めた音楽ファンは、演奏機会の少ないコルンゴルトの協奏曲に、岩城さんの功績を偲んでいるようにも見えました。