震度6強の地震で、石川県珠洲市のシンボルともいえる景勝地の見附島も大きな被害を受けています。

珠洲市宝立町の「見附島」大きな船のような形から軍艦島とも呼ばれ毎年、多くの観光客が訪れています。

去年6月19日、震度6弱の地震により、見附島は斜面が崩落。その翌日にも珠洲市では震度5強を観測しました。そして今月5日、震度6強と震度5強の揺れが立て続けに発生。島へとつながる道は通行禁止になりました。

珠洲市の職員
「ちょうど本当に連休の真ん中だったので、たくさん観光客の方が来ているタイミングだったので、非常に残念に思っている」

去年MROが撮影した岸壁の映像と、今月6日に撮影された映像を見比べると、島の先が大きく削れていることが分かります。こうした中、地震から1週間が経った今月12日、見附島では観光客の姿が見られました。

観光客
「出発直前は大変だという情報しかなかったので、行ったらかなりコースも変更になるだろうなとか、途中で思わぬことが起きるんじゃないかなという心配もあったが、遠くから眺めているだけだけど、いい天気の中で楽しい旅行ができて本当に良かった。また来たい」

一方、万が一の揺れに備える人も…

観光客
「私たちツアーだった。だからもし、自分だけ帰ろうと思った時に飛行場まで行く手当とかタクシーで行った時の値段とか色々聞いてみた」


珠洲市のシンボル「見附島」市によりますと、保全の手立ては今のところ無いということで、地震の爪痕が景勝地にも陰を落とします。