石川県の馳浩知事は3日、県庁で開いた新型コロナの対策本部会議で、政府が13日からマスク着用の考え方を見直し、原則個人に委ねることについて「本人の意思に反してマスクの着脱を強制することがないようにお願いしたい」と述べました。

馳知事は「マスクをしているからどうだとか、マスクをしていないからどうだとか、エスカレートした指摘にならないようお願いしたい」として、個人の判断を尊重するよう県民に呼びかけました。

また飲食店や宿泊施設向けの新型コロナ対策の認証基準から、飲食時やカラオケ利用時を含め、マスク着用に関する記述を削除することにしました。

一方で、医療機関や高齢者施設を訪問するときや、混雑した電車・バスに乗車するときは配慮が必要だとして、政府が感染症法上の分類を季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる5月の大型連休明けまではマスクを携帯し、場面に応じて効果的に着用するよう求めました。

また馳知事は自身の公務中、事業者からマスクの着用が求められたり、着用が効果的とされる場面を除いて、原則マスクを外す考えを示しました。

レベル1「感染拡大注意報」に引き下げ

石川県は、新型コロナの感染者数が減少し、病床使用率も10パーセント台で推移していることを踏まえ、感染状況を把握するモニタリング指標をこれまでのレベル2「感染拡大警報」からレベル1の「感染拡大注意報」に1段階引き下げました。また運用されている病床の数は、これまでの410床から309床に100床余り減らします。