国の特別天然記念物トキの本州で初めての放鳥場所が石川県羽咋市に決まりました。2026年6月ごろ、念願だったトキが舞う能登が実現することになります。

かつて日本のほぼ全土に生息していたトキ。しかし乱獲などにより1970年、本州最後の野生のトキが穴水町で捕獲されてから55年が経ちました。

能登でのトキの放鳥に向け、県による協議会の会合が先ほどまで開かれ、県内での放鳥場所を羽咋市南潟地区とすることが正式に決まりました。

県側は、能登の9つの市、町に設けたモデル地区すべてが生息に適すると、国などから評価されたとした上で、羽咋市南潟地区がえさ場の環境について最も高い評価だったと説明しました。

トキが野生の下で定着するためには、一定規模の群れを形成する必要があり、えさ場の環境が良いほど、他へ飛散する可能性が低くなります。