税の“抜け道”で安さ追求?メーカーの努力が生んだ歴史

今回の酒税改正の背景には、メーカーの企業努力と政府による税収確保の「イタチごっこ」の歴史があります。

キリンのホームページによると、バブル崩壊後の不景気の中、「安くておいしいビールを届けたい」という思いから、1994年にサントリーが、ビールより税率が低い発泡酒「ホップス」を発売。価格がビールの3分の2程度に抑えられたことで爆発的な人気となりました。

しかしその後、国が酒税法を改正して発泡酒も値上げに。

すると今度は2003年、サッポロビールが麦芽を使わない新ジャンル(第3のビール)、「ドラフトワン」を開発し、350ml缶で125円という安さで市場を席巻しました。

こうしてメーカーが税率の低い原料を工夫して開発し、国がそれを追いかけて税制度を変える、という攻防が長年繰り広げられてきたのです。