去年12月、カンボジアの特殊詐欺拠点で身柄を拘束され、「受け子」として高齢者2人から現金420万円をだまし取った詐欺の罪に問われている21歳の男に対し、大阪地裁は9日、拘禁刑2年6か月の実刑判決を言い渡しました。
判決によりますと、住居不定・無職の三百田堅被告(21)は去年7月、何者かと共謀し、大阪府内に住む80代の女性に「息子さんが女性を妊娠させてトラブルになっている」とウソの電話をかけるなどして、高齢者2人から現金420万円をだまし取りました。
警察によりますと三百田被告は現金を受け取る「受け子」で、犯行後に海外に逃亡。去年12月、カンボジア当局が特殊詐欺の拠点とみられる施設を摘発した際に、ほかの日本人15人と共に身柄を拘束されていました。
これまでの裁判で三百田被告は「なんらかの犯罪は成立するかもしれないと思っていた」と述べていて、検察は「偽名を名乗って現金を受け取り、特殊詐欺の受け子としか考えられないような状況で詐欺とわかっていた」などとして、拘禁刑4年6か月を求刑していました。
9日の判決で大阪地裁は「3度にわたって、いわゆる特殊詐欺に受け子として関与していて、犯行は組織的かつ巧妙に高齢者を狙ってなされたもので非常に悪質。被告は“半グレ”グループに入っている知人からの依頼と認識し、最初の犯行前に現金を受け取る仕事で詐欺と認識したにもかかわらず、犯行を継続した意思決定は強い非難に値する。受け子は犯行に必要不可欠なもので、犯罪行為に関する事情に照らせば、本件は執行猶予を付するのは相当ではない」などと述べ、拘禁刑2年6か月の実刑を言い渡しました。











