ブラジル鹿児島県人会が、移民115周年とブラジル鹿児島県人会創立110周年を記念し、現地で式典を開きました。

サンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会で開かれた式典には、ブラジル各地に移住した鹿児島県出身者や家族を中心に、およそ600人が出席しました。

日本からブラジルへの移民は1908年から本格的に始まり、鹿児島からも7000人あまりが移住しています。戦前の移民のほとんどはコーヒー農園の契約労働者で、異なる言語や生活習慣、過酷な労働で、苦労を重ねました。

ブラジル鹿児島県人会は日系では最初の県人会として1913年に創立され、今年110周年を迎えました。
記念式典には塩田知事ら日本からの訪問団や、ブラジル近隣の国に住む県出身者らも駆け付け、節目を祝いました。

式典で80歳以上の功労者は県知事賞を受けました。そのうちのひとり、玉利繁弘さんは、サンパウロ市内の市場で鮮魚店を経営しています。

(移住65年・宇検村出身 玉利繁弘)「私は玉利繁弘です。38歳で鮮魚店を始め、40年ぐらい」「サーモンがよく売れる。スズキも良く売れる」

前日にはサンパウロ市でカゴシマデーが開かれるなど交流を深めていました。