違和感だらけの集合写真 背景になぜ“あの爆発”が?
鹿児島が誇る活火山・桜島の前で撮影された団体観光客の集合写真。
背景に特撮ものでよく見る“あの爆発”が。
この違和感だらけの写真に写っている赤い炎は、桜島の火山灰爆薬を爆破したもの。
戦隊ヒーローや特撮映画の雰囲気を味わいながら、日常的に噴火している桜島を背景に爆破撮影を体験してもらおうと、鹿児島市が企画したアドベンチャーツアーの写真です。
噴煙を上げる桜島と爆発物という“ダブルの爆発”によるSNSでの発信も狙います。

背景には新型コロナの影響 観光の「起爆剤」に
鹿児島市の海外からの観光客の数は、去年は2万2000人で前年から1・8倍に増えたものの、新型コロナの影響で過去最多だった2019年の1割以下に留まっています。
そうした状況下で、海外からのインバウンド客の回復を目指そうと、観光庁の「インバウンド観光再始動事業」に申請し、採択されたのです。
鹿児島市では、桜島のサイクルツアーや錦江湾でのカヤック体験なども企画していて、今年秋にもモニターツアーを予定しています。
桜島は特撮に縁のある場所 あのヒーローも訪れた
桜島はかつてテレビシリーズ「仮面ライダー」の撮影も行われ、それまでとスタイルが異なる「桜島1号」が登場したことでも知られるなど、特撮とも縁がある場所。
外国でも特撮ファンは多いだけに、この爆破体験ツアーが新型コロナの影響で苦しんできた鹿児島の観光を救う「ヒーロー」となるかもしれません。
