「どうしようもない」「他人事みたいな感じ」

計画に揺れ動く思い。ただ、街の声を聞くと、別の課題も見えてきました。

(市民)「何とも言えない。(Q.賛成・反対は言いにくい?)工事が進んでいるからどうしようもないと思う」
「実感がないですね。ちょっと他人事みたいな感じ」

それは、基地問題に対する関心の低さです。熊本教授はこの点が、辺野古とは大きく違うと話します。

(熊本教授)「辺野古の場合は陸上部分から沿岸を埋め立てて基地を作るので、基地と住民の距離が近い」「(馬毛島は)何の工事しているか分からない。そのことも、市民が実感を持ちにくい理由ではないか」

「関心低いまま、なし崩しになるおそれ」

そして、住民の関心が低いままでは、計画がなし崩しで進んでいくおそれがあるといいます。

(熊本教授)「とにかく建設を始めてしまい、それにみんながなし崩し的、否応なしに対応せざるを得なくなっている。市民がきっちり話し合い、今後の馬毛島・種子島をどうするか考えた上で、進めていくべき」


住民の実感もまだ沸かない中で進む基地計画。地元はどのような未来を描いていくのか?課題は残されたままです。