中国で誕生し、日本で独自の進化を遂げて定着した人気料理の「ぎょうざ」。その消費日本一を目指す都市が今、鉄板よりも熱い戦いを繰り広げています。鹿児島でも日本一を目指そうと、協議会が設立されました。
ごはんのおかずにも、お酒のおつまみにもなり、日本人に人気のぎょうざ。総務省の家計調査の品目にもなっていて、今年2月にはランキング上位を争ってきた静岡県浜松市や栃木県宇都宮市を抑えて宮崎市が初の日本一となり、大きなニュースにもなりました。
そうした中、鹿児島市で動きが・・。
市役所を19日、4月に設立されたばかりの「鹿児島ぎょうざ協議会」のメンバーが訪れました。
実は鹿児島市は、1世帯あたりのぎょうざの平均支出額が2019年は2241円で全国12位したが、2020年は2727円で6位、去年は2546円で8位に輝いた全国屈指の「ぎょうざの街」なのです。
最近は市内各地に自動販売機や無人販売所も増えるなどして、その支出額も伸びていて、日本一を目指したいとメンバーは意気込んでいます。
(鹿児島ぎょうざ協議会 山崎正明代表)「ギョーザ購入額、購入頻度、日本一を目指して頑張っていきたい」
各都市が「日本一」を目指す理由は、その経済効果です。おととし協議会を立ち上げて活動を展開し、今年初めて日本一になった宮崎市では、地元での消費や観光、通販など、およそ16億5000万円の効果も見込まれています。隣県、鹿児島での協議会設立にエールを送ります。
(宮崎市ぎょうざ協議会 渡辺愛香会長)「楽しんでやることが一番かなと思うし、ギョーザ愛がたくさんあれば、順位はどんどん上がっていくのではないかと思う」
「鹿児島ぎょうざ協議会」では、専門店など15社が連携して広報活動を行うほか、6月に「ぎょうざ祭り」や焼き方教室を企画するなど、イベントを開いて消費拡大を目指します。
(鹿児島ぎょうざ協議会チーフ餃子オフィサー(CGO)川原健司さん)「鹿児島の素材もいっぱいあるし、ギョーザのポテンシャルもすごく高いので、これから鹿児島はどんどんギョーザが伸びていくのでは」
「ぎょうざ」でまちおこしを!日本一に向けた挑戦が始まります。